ポイントのコメント
[Lucy]
何かを待ちわびて坂の上に佇む木の描写が鮮烈で、あらかじめ、木と言われているにも関わらず、読みながら木でないもののように錯覚してしまう妙。ニケはサモトラケのニケでしょうか。風のなかで舞う姿が一瞬見えた気がしました。一瞬の幻視を凝視し克明に描きながら、そこに永遠の時間を刻印しようとする詩人の集中力に圧倒されました。
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