ポイントのコメント
[アラガイs]
心拍を繰り返しながら無機質なイメージから映像は流れていきます。画面は様々な廃墟跡から一通り過ぎると煙突から得体の知れない煙を吐き続ける生産工場群に切り替わる。帯光に照らされた銀色の垂直面。闇に変幻する炎。青空に沸き上がる煙。路地裏の水溜まり。風に撒き散らされたゴミを漁る野良犬に鴉。そして空を舞う鳩の群れ。そこに人間の姿は無い。最後に映像は通勤途中の交差点を行き交う現代人の姿がぼんやりと重なって映し出されます。ゆっくりとスローモーションに、フラッシュバックを繰り返しながら足取りは重く。その間も心臓の鼓動は脈々と打ち続けています。
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