ポイントのコメント
[アラガイs]
短い物語のなかにもちゃんと情報は詰めこんである 。ただわからない疑問がひとつ残る。 なぜ男の方が部屋を出なければならないのだろう?どうして部屋の外に赤いワンピースをみつけて旅をしなければならないのか…という疑問が男の人物像を想像してしまうのだ 。赤いスイトピーなら松田聖子だが赤いワンピースとは直喩のつもりなのか…。つまりこの優柔不断な古い世代の男の脳裏には、ある憧れと諦めが存在しているということなのだろう 。旅から戻ったときに、ひょっとしたら朝青龍似の女が押しかけ女房のようにまだ居るかな…という期待感もそこそこ拭えないのだ 。この葛藤こそが、まさにあの時代のやりたい盛りを生き抜いてきた青春ポルノグラフィティなのだろーな。
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