ポイントのコメント
[阿ト理恵]
読みごたえがある作品でしたので、何度も読みました。ひらがなの柔らかいアプローチ。「言葉」がはじめて出てくる漢字。作者はこの「言葉」に翻弄され、戦っている舞台のまんなかから、重い想いが、たらん(とても効果的な擬態語)と、ともに意図せずともいとも簡単に白黒はっきりと、はじっこへいってしまう。感受性を麻痺させる眠りの中へまどろみを求めているともなく誘われてゆくのかなあーと感じました。
技巧面においても、ひらがなと漢字を視覚的にも心情的にも、とてもうまく使われているなあと感心しました。 拙い感想で失礼しました。
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