ポイントのコメント
[043BLUE]
人の死を言葉によって冷静に捉えようとする詩人はカメラマン
にどこか似ているのではないか・・目の前の出来事、そして死を
ファインダーに捉える。ある戦場カメラマンは言った「カメラ
が自分たちの武器なのだと・・・シャッターを押すときの罪悪感と
カメラマンとしての義務との間にものすごい葛藤がある。」という。
ぼくも兄を若くして亡くしているが、生きていることに思い上が
るなと兄が死を通して語りかけてくる。詩人は詩を書くことで、
その罪を幾らかでも埋めようとする。そして、詩という形で
愛する人の魂を生きながらえさせようと試みる。それが詩人という
生き方そのものだと思う。ぼくが死んだら、愛する人にぼく
の詩を書いてほしい。
妹さんはあなたの詩の中でこれからも生き続けてゆくのでしょう。
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