ポイントのコメント
[るか]
読みました。なかなか良く纏まっている文章じゃないかと思うんですが、少なくとも引用部分に関して申しますと、詩としての魅力を特に感じないんですよね。特に新しい認識という訳でもないですし、それで済んでしまうのなら、哲学関係の書物の解説書でも読んでいればいい訳で、哲学的に開示される論理に拮抗し、あるいは凌駕するような詩人独特の認識のひらめきを感じない。詩は論理をたんに受け取り易くするための手段ではないものと期待したいですね。また、私以前の何か無名の存在を指摘するにせよ、現実の生活のなかでは、私を引き受ける葛藤があり戦いがありますよね。必要だから私も人称もある訳で。単に本来的な無名性を指摘するだけでは、物足りない訳です。従って私の読後感としては、この詩人は読む必要が余りない、となります。
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