ポイントのコメント
[白糸雅樹]
「善悪などの隔てもなく」という記述がとてもいいです。愛を捨てても幸せを祈る気持ちが失われないという設定も。だけど、目覚めて見たものが自分の為に命を落とした人の血潮だった白雪姫ははたして幸せかしら? 人ってすれちがってばかりで幸せを望みながらかえって不幸にさせてしまったりするものかも、と思いました。愛って残酷ですね。そういう意味でも深い物語だな、と思いました。なによりも、白雪姫の幸福か否かではなく、「その瞬間の美しさ」というかたちの肯定で物語を閉じているのが巧いなぁ。
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