南北西東/あおば
供たちは四六時中彷徨いて
子供のくせに疲れたを連発し昼間から歩道で寝ころんだりして
いる
時代を先取りした、たいした知恵者だと大人達は褒めそやすが
青白い顔した青年が訪れて
店番の娘はいなくなり
駄菓子屋は主を失い
店先はすっかり空になり
餓鬼どもは飢えて
学習塾の往復に腹を突き出しては辺りを睥睨する
朋輩がくたばるのを待っているのだと
大人達はうわさしている
ウトウトしながら記している
風邪薬を飲んだら
眠くなったとプログにも書いた
酒を飲む前には
風邪薬はよくないと思う
北枕で眠ったので
風邪をこじらせたのだ
明日からは南枕にするので
東西南北隠れのない
風邪薬の三四郎と
名乗っている
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