異食同源/※
れそうにない。果たして彼が見事に切り分けて頬張ってしまうのか。その独占を誰が阻止できるだろう?当のコックは作りっ放し、世界はその三日月の形状と渾然一体の味の調和に恋をし、切り刻まれることを強く非難する。
「もう、ピッツァBrandenburgの二の舞は、沢山だ!!」
この店には色々な民族や人種が顔を出す。あなたも、実は常連のひとり。目の前に広がるは、仁義無きピザ争いの波。偶然という名の必然を目の当たりに、握りしめた万札の奥、指の隙間。じわりと変な汗が湿気を含んで鼓動を揺らす。それは、終わりの見えない問いかけ。ピザの本来の食べ方について。最も美味しく召し上がるには
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