隠居元年/狸亭
ネット。E・メール開設。
なんとなくながれてゆく日常にもなにやかや憂き世の波。
ぼんやりかんがえていた読書計画もままならぬ。
『バルザック』がふえ『漱石』は「門」でとまったまま。
『荷風』の色目。『寺田透』は不貞寝。遠景のランボー。
十六日。新設の多摩モノレール線にのる。
「多摩センター駅」から「多摩動物公園駅」M邸。
むかしの夜学生たちの古い顔が集まる。酒がうまい。
おもいだしたフロマンタン『ドミニック』の名言。
「幸福とは欲望と能力の均衡状態を言う」
隠居元年の無為と幸福。おれは幸福か。
二十一日。勤めを終えた会社の仕事仲間との小宴。カラオケ。終電車での帰
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