中空光量/霜天
 
目覚し時計の音がどこかで続いている


目覚めない夢の午後2時
中空、高い所
そろそろと昇り始める頃
開かない遮断機が、重い腰を上げて
私はようやくで
通行していく

日暮れて
斜めに滑り込む世界で
遠く離れていく影を追いかけて
光が足りなくなれば
止まるよりも、息を潜めて
忍び足
追いかけて、追いかけて
目覚めた夢は
高い所で
眠ることを忘れている


回転する
時計が目を回す頃には
高い所、光が集まって
弾けるくらいの量で
とどまっている
爆発するような、下で
私はそろりそろりと
通行していく
目覚める夢は
中空の
高い所に取り残されて


今日も溢れる光に
目覚し時計の忘れられる、空
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