宇宙空間/瓜田タカヤ
お前のタートルネックが真っ赤に色づいた
空から降り流るるシクラメンの雪崩
連続太陽は君の滑らかな姿態を凍り付かせ
自分の部屋であどけなくパンを噛む俺を認識した
アナルにワインを流し込むショーが流行ってた
背中のダイヤル壊れてた
連続太陽のさげすみは肉汁の香りを塗りしきる傍ら
自分の部屋であどけなく寝る犬のタオを認識した
硬い首を折り曲げ亜空間旅行する木刀を持った青年は
不幸なことに
中耳炎を患っていた。
宇宙空間は寒いから
少しでも暖かくなろうと考え
彼女のことを思いだし
ペーパーナイフの先端を
鼓膜に突き立てニヤついた
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