不詳真実/神風わさび
私はあなたが分からない。
一番近くにいるはずなのに
何を考えているか分からない。
だから、遠くから見つめてみた
あえてあなたから離れてみた
けれど
真実は見えてこなかった…
今日
あなたは家に来た
何も言わず
いつものように入ってきた
こたつに入り笑顔を見せるあなたは
今日も輝いていた。
けれど私にはわかっていた
今日のあなたがおかしいことを
そっとあなたを懐に抱き寄せる
震える肩に頭を付け
いつまでも抱き続けた。
真実
あなたは泣いていたのだ
私は初めてあなたの心内を見てもなを
あなたが分からない。
ただ一つ確かなことは
私はあなたが大事である。
前 次 グループ"四文字熟語"
編 削 Point(2)