日常雪崩/*くろいうさぎ*
陽射し朝
眩しさに眼をあけて
何も無い抜け殻になったベッドの温もり
朝のメールは着ていない
また少し息をして
足枷引き摺るように階段を降りていく
朝のニュース
もう他人の不幸も幸も笑う事は出来ない
哀しい出来事
娘が亡くなって泣き崩れる母
気持ちはわかるけど
私達は他人の出来事で物事を流してしまうんだ
君と同じお月様を眺めていた頃
あの子は日常を失った
あの日
私の日常は壊れていった
それでも世界は他人の出来事で物事を終わらせる
息と澄んだ夜空
今あの子の日常は無くなった
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