体裁文学/Monk
女の手首から先
指がだらしなくぶら下がる物が
ベッドサイドに備え付けで
つい触ってしまうのも善し悪し
明日にでもカバーを買いにゆくこと、とメモ
処女が食事をとりながら
セックスについて熱心に語っている
精液を一度は飲んでみたいと言い
デザートのチョコレイトケーキを二口で喰う
この処女に名前をつけたが公開するつもりはまったくない
皿の上に盛られた革靴に
肉、という安易な創造力を塗る
バターの替わりになるものが見あたらない
仕方なくフォークとナイフで分解しはじめる
これ以上無駄だ、飽き飽きする、そこまでを挿絵にする
錠剤を噛み砕
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