応急処置/ポンテク
 
僕は必死に傷口を抑えた
これ以上開かないように
これ以上大きくならないように

君は僕に傷口を向けながら
必死に意識していたんだ
感情の流出を止めようと

みんな何もしないでただ見ているだけで
その生温かい声を抑えることもせず
同情のまなざしで見ていた

君はみんな助けてくれると信じていたようだが
残念ながらみんなそんな君の出しすぎた気持ちで
心を汚されたくないんだよ

僕はどれだけ汚れたっていい
服なら替えを探せばいいし
どれだけ感情を流してもいい

だいぶ化膿してるみたいだ
ちょっとしみるかもしれないけど
我慢して聞いて



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