詩人自嘲/Tsu-Yo
詩人は死人によく似ています
夜、詩人のベットは
右脳の花々で埋め尽くされます
どんな色の花なのかは
夜がこないと分かりません
詩人はよくよく盲目です
でも見えないはずの目で
何時間も空を見上げています
ただ「何?」という
子供っぽい疑問のために
詩人はたいてい歌が苦手です
だから詩人は野原で
耳をそばだてます
もしかすると火星の風が
歌を運んでくるのではないかと期待しながら
ぽんぽこぽんの でんぐりがえし
まあるいまあるい おつきさま
きたかぜぴゅーぴゅー ゆきのしろ
そういうわけで
私は詩人ではありません
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