国語辞典/むらさき
 
  なんとかなんとかという人が
  作った国語辞典では
  定義されている

  虫刺されから
  国境までの
  日常が

  意味から
  真理までの
  抽象が

  ありとあらゆる
  モノやコトが
  ますめの中に
  美しく収められる

  今までのお話と
  これから生きる現実を
  2、3行で
  表します

  ある時 それで十分で
  ある時 それでは足りない

  だからいつも
  その辞典のアペンディックスとして

  わたくしの短気な
  くちびるから
  吐き出された
  不器用な定義を
  ノートの切れ端に
  書き綴るのです

   グループ"四文字熟語"
   Point(2)