流体閃光/アマル・シャタカ
この骸に湧き出でる
形無きもの
己の心に押しつぶされるならば
その重さはどこから来るというのか
わたしがあの人を想うとき
どこかで誰かの心から
何かが消えているのだろうか
わたしの心が悲しくなるとき
誰かが誰かを憎んでいる
あるいは涙を流すとき
どこかで砂漠が進んでいる
この星の質量は
わたしの心によって
左右され
重すぎる愛は
ブラックホールを作り
耐えようの無い淋しさが
超新星を産む
わたしは
風そして光
あなたに入りわたしに入り
どこからか来て
何処かへ消える
手にとって見ることもできない
本当のわたしとあなた
眼差しの彼方に刻を見て
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