心理描写/腰抜け若鶏
若き野心家がその胸に秘めた歪んだ欲望
その炎にこの身を焼かれるのは己の無力と己の罪のため
私は罪人
多くの罪を犯してきた
もの知らぬ私は先人達を無能だ阿呆だと罵り、
助けを求めて差し出したこの手を掴んだ友を踏み台にし、
純粋に心から人を慕う気持ちを手玉にとった
すべては目的のため
この胸に秘めた燃え盛る野心を成就するため
私は数多くの罪を犯した
心が、体が、罰を欲していた
これがその正当な罰
これでやっと私は罪から解き放たれ自由の身となる
釈放の日
次は私は何になろう?
ちらりと微かな希望が目の前をよぎっていった
それが通り過ぎる前にしっかりと掴んで捕まえよう
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