向日葵空/霜天
 
空転しそうな少年は
風が吹けば背を向けるしかなかった
夕日からは目を背けずに
焼け付く色を一日でも、忘れずにいたかった

誰かを愛したことはあった
それを背負うだけの重さなんて
誰にもないんだということを、どこかで確信して
眠る夜は少し肌寒かった


無駄なものを
お互いに脱がせあうと
どれほどの空が残るだろう
人の体は水分で出来ています
水に溶ける性質だから
雨が降れば全てに
帰れる、かもしれない


そして僕らは
果てのない指先から
静かに銃弾を飛行させる
黄色い花の振り向く日には
つぶれた重さの答えを届けて

夏は雨
帰れるものなら
肌寒い夜に
僕らは
   グループ"四文字熟語"
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