四次酔論/ねなぎ
れていない川原を見ながら
ゆっくりと窓から
顔を背けた
軋むような揺れと音に
体を預けるように
ゆっくりと
目を閉じた
頬に風が当たっている
風切音が聞こえる
揺れている
湯気の向こうに男の顔が
ゆっくりと
黄色い電灯が
暗くなる気がする
もう目蓋の裏には
見えている
どこまで
話ましたっけ
まあ
どこまででも良いんですが
確か
意識が連続していないと言う
所まで
話たと思います
ひたすらにだるく
男の言葉も
聞き取りにくい
視点が定まらず
ふとした瞬間に落ちている
酒を飲んでも
どうにも駄目で
手を着く場所に困
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