五号惑星/ミゼット
アルドレイドは星を見る
オルドランを探して、もう幾日たった
南のほうから音がして
彼女には
それが予兆だと分かる
オルドランは橋を架けて
ひとり、地平を目指す
ただの涙に急き立てられて
歩まずにはいられない
小さな星の上に住んでいるから
ふたりは
あと二度上がればまた会える
そしてまた
知らない顔で軌道を巡る
アルドレイドには百合の香りを
オルドランには朝焼けの光を
美しい双眸には宙の広さだけが映る
アルドレイドは石を飲んで
思い出せる限り歌う
騒ぐ血潮に急き立てられて
立ち止まらずにはいられない
小さな星の上に住んでいるから
ふたりは
あと二度冷めればまた会える
そしてまた
知らない顔で軌道を巡る
小さな羊を取り合って、泣き疲れた朝に
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