五号惑星/ミゼット
 
アルドレイドは星を見る
オルドランを探して、もう幾日たった

南のほうから音がして
彼女には
それが予兆だと分かる

オルドランは橋を架けて
ひとり、地平を目指す
ただの涙に急き立てられて
歩まずにはいられない

 小さな星の上に住んでいるから
 ふたりは
 あと二度上がればまた会える

 そしてまた
 知らない顔で軌道を巡る

アルドレイドには百合の香りを
オルドランには朝焼けの光を

美しい双眸には宙の広さだけが映る

アルドレイドは石を飲んで
思い出せる限り歌う
騒ぐ血潮に急き立てられて
立ち止まらずにはいられない

 小さな星の上に住んでいるから
 ふたりは
 あと二度冷めればまた会える

 そしてまた
 知らない顔で軌道を巡る

小さな羊を取り合って、泣き疲れた朝に


   グループ"四文字熟語"
   Point(7)