ハニーウィスキー/プル式
酔っ払ったみたいに踊る僕の手に
気が付いたら君の手があった
変な言い方だけどそんな感じ
おでこをくっつけて微笑みあった二人が
そのまま見つめあって
溶け出していく夏の夜の匂い
細波のきらきらと光る海に行けば
空と海がおでこを合せて
溶け出して行く季節はスープの味
まだ少し寒い明け方に散歩に出て
口笛が上手くふけたなら
きっと素敵なことがあるのさ
ほらご覧よ透明な空には未だ
星と月と太陽が浮かんで
夜と朝をつなぐ朝顔を照らし出す
君の町が少しだけ遠くだといいのに
そうすれば毎日君を思いながら
電車の中から手紙を書くんだ
君は今なにしてるって
僕はこうだよって
そんな手紙
ラブレターじゃなくて
砂に描いた思い出みたいに
力強く君に残るといいな
きっとそれだけは溶けたりしないから
休みの日には踊りに行こう
さっきみたいにおでこをくっつけて
今度は初めから手をつないで
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