それから奴とは会っていない/プル式
 
体重計に乗ったらば
体重計に笑われた
「君は軽すぎて計る気にもなれないよ」
僕はやけっぱちで食べた

そしてある日また
体重計に乗ったらば
奴は目を三回も四回も回して
動かなくなった

きっと笑った事を反省したんだ
だってすごく
へこんでいたんだもの
   グループ"作者が好きな自分の作品"
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