僕がひとりになるために/
楓川スピカ
僕はひとりになるために
金属に なってみた
僕はひとりになるために
光沢をみんなに 自慢してみせた
僕はひとりになるために
なめらかな感触に 飛び込んで行った
いろんな人のざわめきが聞こえても
これで僕はひとりになれる
舌と舌を絡ませて
これでやっと
「ずっと ずっと 一緒だよ」
って言えるから
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