一人100人斬り(7月24日分)/ワタナベ
 
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これは、表現がうまいなぁ、と思ったのでござる。
一本の幹から派生していってやがて複雑に「別々のもの」になる。
>物事の表面積は増え
>いろいろなことが
>そのうちはっきりしなくなっていきました
>声は
>いつしか複雑に反響するようになり
>なかなかうまく きみのもとへ届きません

まぁあげていけばきりがないのだけれども、「わたし」「あなた」「せかい」という
三種の神器を描いた作品が多い中で、ひとつ目を引く作品でありました。
ひとつだけ指摘するならば、三、五、六連目と最終連が、
希望という意味性の上でかぶってるかなぁというところです。
「声がいつか届く」
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