想撮空間「背伸び」/
緋月 衣瑠香
この世界に産み落とされてから
ずっと見てきた光
あの光を手にしたくて
必死に手を伸ばした
でも
この手が掴んだものは空気のみ
光はもっと上にいた
日々 背伸びをして悔しんだり
年々 背が伸びるごとに喜んだ
今 ここまで君に近付いたよ
あと少し あと少し
あの光までもう少し
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