午後 p.4/ロカニクス
 


人はいつだって何かを失うことを幸せだと思った

それがどういうことか知っていて
だからこそその先にあるものはあった

荷作りしたよ
どこまでも連れ出せるように

空より高いものがあるとしたら
それが魔法なんだろう
時が止まれば止まるほど
泣きそうになった
目が覚めないほど
手を握ってる気がして歩いた

目が覚めても

温かな気持ちばかり満たされて
ずっと手を伸ばしている

ここでいいよ
そう笑われても

どこにだって連れて行くよ
連れて行きたいままなんだよ



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