アクアダイバー/モリマサ公
 
濡れている地面を
数を数えながら一歩ずつはじいていく
はじくたびに足の裏がわから波紋がでてくる
地上という大きなかがみの湖にどこまでもひろがっていくどこまでも


やるかやられるかみたいな
やるのかやらないのかみたいな未来
よく聞け
ここはもう今じゃない
未来
よく聞け
ここはもう過去だ








わたしは
とてもひとりでさみしい
どこからきてどこにいくのかわからない
知りたい
空はどこまでを空と呼ぶのか
知りたい
なにが本当の事なのか



おれは生きているのがとてもこわい
毎朝起きるたびに誰かを殺してしまいそうなめまいがする
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   グループ"■ 現代詩フォーラム詩集 2006 ■"
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