ひとりの・・・/ふるる
 
が帰ってきたことを
知らせますが
どこまでも透明なそれは
あなたのすぐ隣にいるのに
あなたはどうしてもまだ
気づかないふりを
続けるつもりなのだ
ということでした

去年も
今年も
来年も
あなたはきっとまた
ひとりのおおかしぎが
海を渡ってくるのを
見るとはなしに
まったく気づきもせずに
見てしまうのでしょう

胸に小さな風が吹いても
それをさびしさだと勘違いするのでしょう
それは
まったくの自由なのですが
   グループ"?不思議シリーズ?"
   Point(6)