ひとりの・・・/ふるる
が帰ってきたことを
知らせますが
どこまでも透明なそれは
あなたのすぐ隣にいるのに
あなたはどうしてもまだ
気づかないふりを
続けるつもりなのだ
ということでした
去年も
今年も
来年も
あなたはきっとまた
ひとりのおおかしぎが
海を渡ってくるのを
見るとはなしに
まったく気づきもせずに
見てしまうのでしょう
胸に小さな風が吹いても
それをさびしさだと勘違いするのでしょう
それは
まったくの自由なのですが
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