‐目線‐/士狼(銀)
つれて、
1番と2番を守るために生まれてきた、
痩せこけた3番と4番は、
必然的に巣から落ちるのです。
小さな鳥はリフォームをしないので、
2番が死ぬと3番は生き残れます。
僕が今まで拾っては、
自然に還してきた彼らは、
本来ならば死ぬはずだったのです。
偶然に落ちたのではなく、
必然にはじき出されていたのです。
きっと誰かの糧になるはずだったのです。
先生。
僕は間違っていたのでしょうか、
と半ば虚ろになりながら尋ねると、
あなたのその質問が間違っています。
と先生は言った。
必然を曲げた僕に断罪が下りる日はいつ来るのでしょうか。
上からの目線は脅迫です
同じ目線は安心です
下からの目線は甘えです
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