【短歌祭参加作品】パーミル/ピッピ
短歌こそ宇宙なんだ
ともすれば犯罪行為になりかねぬ お家で星のもとを煮る午後
さようなら感情ロケット 欠乏を噛みしめたなら戻っておいで
生きているひとが土星の輪の中で踊るぼくらの20世紀忌
開けたら最後、you can't stop スプリングルスは流星の缶詰
太陽と水平線がこの街のリモコンだなんて誰も知らない
宇宙のちっぽけなぼくらのちっぽけな素粒子で構成された宇宙
そっとそっと 千を数えよう もしかしたらぼくら宇宙の一部かもしれない
ガリレオと名のつけられた星に住むガリレオ人と戦争をする
椅子に座れば夜空に手が届くぼくら幸福なスペース・シャワーの子供
ぼくたちに流れるものは昔作った青い星の蒸留酒
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