たそがれ窓/未有花
しょうか
きっと日の沈まないところまで飛んで行くのでしょう
こうやって私たちは夕日の中を旅して行くのです
思い出から思い出へと
それは終わることがありません
例え太陽が水平線の彼方へ消えてしまったとしても
わずかばかりの残照にきらめきながら
思い出たちはそこにあるのです
さああなたも窓を開けてみませんか
きっと素晴らしい夕暮れを見ることができるでしょう
そしてあなたの中の
懐かしい思い出たちを探してみませんか
たそがれ窓はいつでも
あなたのそばにあるのです
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