スクラップブック<18のprose-12->/ウデラコウ
遠く離れて 一人でいるとき
僕が何をしているかと言えば
君と同じように
起きて ご飯を食べて 仕事をして 休んで 勉強をして
ピアノも弾いたりして パソコンにも向かったりしてるのだけれど
君と1つだけ 違うのは
ほんの些細な日常の隙間に いつも君を探してることだろう
君の面影を見つけるのではなく
全てを君に結び付けてるんだ
君に見せたい景色 君と観たい映画 君に教えたい秘密 君に聴かせたい音
君に伝えたい気持ち・・・
それらを全部集めて 1つずつストックしていること
多分君は知らないだろうな
いつか君に 届けられる日を願って
今日も僕は ストックを増やしていく
沈んでいく夕日に 君を思い浮かべて
微笑む瞬間 心に灯った小さなぬくもりを
今日はストックしたんだ
こいつはなかなかにやっかいで
早く君に届けないと 鮮度が落ちてしまうから
一刻も早く 届けたいと 願って
今日も僕は 君の笑顔を抱き締めながら
いつのまにか 眠りについているのだろう
前 次 グループ"18のprose"
編 削 Point(5)