わからないことだらけ./ふるる
 


余談ですが、そんな時、詩は私を救ったのか、と言われたら、「はい」と言います。
詩の中にある風、それが吹く静かな場所、というのが私の中にあって、そこは揺るぎがない。
あの一遍の詩、ひとつの歌を思い出せば、いつでもそこにいける。
例えば子供の時、喘息で苦しくて眠ることも横になることもできない時、私の心はそこに飛んでいた。
肉体は苦しくても、苦しみに引きずられて心まで苦しめることのないように、心は逃がしていた。
その場所が、詩の中にはある。詩の中にしかない。(と思っている)
言葉は何かをきっちりさせてしまって、それがよくない時もあるけど、いい時もある。
言葉がなければ、あの場所は私の中になかった。

私の詩ではそこまでの力はないんだけど・・・・。
  グループ"日々思うこと"
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