きゃらめる 7/アンテ
 
あるいていくと
ふたまたになっていた
かんばんがあって
ひとつは なんでもあるところ
もうひとつは なんにもないところ
につづいていた
ふりかえると
ずっととおくまで
いっぽんみちがつづいていた
おおきくいきをすって
かんばんをけりたおして
みちのないところを
つきすすんだ


  8

ことばをつくせば
つたわらないきもち
なんてないと
しんじてた
つたわらないのは
ことばがたりないせいだって
おもいこんでた
それがりゆう
だなんて
しらなかった


  9

あめのひは
みずたまりのなかで
じゃんぷじゃんぷ
くちずさむ


[次のページ]
   グループ"びーだま"
   Point(12)