ひきだし/アンテ
たゆすると
びんがぶつかるおとがした
あしたはちゃんと
かぎをどこにしまったのかみていよう
なにげなく
わたしのつくえのひきだしをあけると
びんがみっつならんでいて
とうめいなみずがはいっていた
のどのおくが
きゅうにぎゅっといたくなって
おねえちゃん
とよんでもこえがでなかった
ひきだしをそっともとにもどして
ふとんにもぐりこんでも
めがさえてぜんぜんねむれなかった
とつぜん
おねえちゃんがいつものように
ふしぎなことばでねごとをいって
ねがえりをうった
前 次 グループ"びーだま"
編 削 Point(5)