創書日和【音】 ラウド、ラウド、ラウド/大村 浩一
稲妻が光って轟きが来る
光った時もうその下では絶命してるんだ
じゃあ向こうから聞こえてくるのはいったい何なんだ
死んだ後に聞こえてくる音はどこから
電気の光が織り成す出来あいの世界で
出来の悪いおれたちがでっかい音を出す
割れるようないびつな調和のない
神経にさわる決して人を眠らせないような音だ
見えている身体 見えている身体
見えている踊る身体に向かって耳を澄ます
そこに特大PULSE FUSEが飛ぶのは当然
潰れる耳は当然
01の鼓膜の裂け目に鈴の音を錯覚する
稲妻が光って轟きが来る
電気が光っておれたちでっかい音を出す
割れるようないびつ
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