創書日和「紙袋。」/狠志
 
ねぇ、あの人が持ってる紙袋。

小さめの茶色いやつだけど。

口とか塞いじゃって、怪しくない?

きっと、あの中には、アブナイものが入ってるんだって。

だって、その人の顔見てみてよ。

こんな真夜中に、一人でにやけちゃって。

ねぇ、気になるから聞いてみちゃおっか。

僕にもくれませんかって。

きっと、とっても気持ち良くなれたりするんだよ。

くれなかったら、盗っちゃおうか。

全力で逃げればきっと大丈夫だよ。

ね。一緒に行こ?きっと大丈夫だから。


   グループ"創書日和、過去。"
   Point(1)