私達の馴れ初め/愛心
 

「あんた、なにしとん?!心配するやろ」
私はそういうとコートをかぶせた。
「アイス作っとってん。かき氷になってもうたけど」
そういって彼は優しく笑った。
「ゆ、雪が食べられるわけないやろ」
「ええから、ちょっと探ってみ」
私は走って熱を持った指で雪をかきわけた。

「あ・・・・・」

出てきたのは真っ白な雪に映える
銀色に光る指輪だった。

「貸してみ」

彼は指輪をとると、私の左手の薬指にはめた。

「ぴったしやな。さすが俺♪」

「・・・あ、ぅあ・・・・・」

うまく言葉にならない。固まってしまった私を彼は優しく抱きしめた。

「なぁ。俺と、結
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