西陽に背を向けてる訳じゃないんだ/虹村 凌
いに焦げ付いてきてるぜ
「血を見ない日なんて、太陽を見ない日みたいなもんだ」
と血まみれ米兵は言った
そういうもんかも知れないな
苛々しない日なんて無いからさ
連続した選択肢をこなして
今までの人生があるらしい
正解か不正解かもわからないままで
ずっとこうしてきてる事だけが確かなんだ
気が狂いそうにならないか?
ギラギラと輝くまぶしくて見えない太陽ですら
俺には嘘みたいに思えてくるんだ
まぶしくて見えないからかも知れない
とにかく
それが正解か不正解かわからないんだ
それこそラプラスの悪魔にでもならなきゃ
一生かかってもわかんねぇ事だろう
でも覚悟は出来
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