金魚の時間(二日目)/愛心
私は夢月の家に
棲むことになりました
夢月の親は
共働きでほとんど家におらず
独り暮らしの状態でした
ちなみに私の棲んでいたのは
『水槽』というもので
今では空っぽで
綺麗な水だけが入っていました
私が水槽を見ていると
夢月が聞きました
「紅香・・・で良いかな?
今日ちょっと買い物行かねえ?
欲しい物があるんだけど・・・・」
私は、笑顔で答えました
「いいよ!買い物ってしてみたい!
夢月の欲しい物知りたいし」
「してみたい・・・?買い物をか?」
「やっ・・じゃなくてね
夢月と行きたいなぁっていう意味」
夢月はなぜか顔を真っ赤にして
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