海の画帳/
石瀬琳々
白い雲青らむ渚描いてく
心の色は自由自在
砂浜に続く足あと追いかける
麦わら帽子風のステップ
海の色変えてゆくまに一瞬の
楽章を見る波濤(はとう)はひかり
海鳥(うみどり)の風切るつばさ高く飛べ
心をつれてはるか遠くへ
沖を行くましろき船に問いかける
行き先はただ鳥のふるさと
貝殻を耳に押しあて海を聴く
胸に満ち潮淋しく深く
海の色探し疲れて潮風に
めくられてゆく心の画帳
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