とおい歌/
石瀬琳々
いつの日の窓辺に聞いたとおい歌
盗んで消えるおもいでの耳
汽笛すぎ残されゆくは草鉄路
待つだけの駅呼ぶだけの風
なぐさめを知るか口笛おおぞらに
心を放ち往(ゆ)くかくちぶえ
知らぬ部屋みしらぬ二人浅いキス
ギタア爪弾く黄昏のゆび
ハメルンの笛吹き男のとおい歌
子供にもどってついていきたく
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