花/ふるる
 
幼い頃からいつも一緒でした

わたしとあなたは

いつしか

あなたの右の指に花が咲くようになり
わたしの左の頬に花が咲くようになり

わたしたちは
その花を愛でたり食べたりするようになりました
とてもよい香りで
目を閉じてうっとりとしました

わたしたちは
沢山の水を欲するようになり
毎日井戸のつるべを交替で落とし
冷たく甘い水を飲んで
それ以外は
お互いの花を愛でたり食べたりしていました

あなたの指の花は増え続け
わたしの頬の花も増え続け

みんなは一度はそんなわたしたちを指差し笑いますが
一度はその花にそっと触れにくるのでした

花は香
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   グループ"。。。。。恋愛詩っぽい。。。。。。"
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