神様の練乳/プル式
溶けて流れる苺ミルクの練乳の川
ピンクの苺のシャーベットに飾られた真っ赤な苺
そこに真っ白な練乳をかけると
まるで世界が生まれた時の様に地表を溶かし
大きな塊を動かす
これを見る子供の嬉しそうな顔
世界には大粒の雨がぼたりと降り
雨と共に大きな神の手が加えられ
世界は少し削られる
まるで世界を幸せに包むかの様に混ざり合い
全てがその差など忘れ一体となる
これを頬張る子供の幸せそうな顔
世界は段々と溶け出し
全てを手に入れ神様になった我が子は
新しい世界をその手にまた掴まんとし
ただ一言こう言うのだ
おかわりと
しかし世界は練乳では無い
ス
[次のページ]
前 次 グループ"頭のなか"
編 削 Point(3)