お花かざりの指輪をください/
プル式
小さな糸を手繰り寄せて
さきっちょにある
小さな輪っかに蝶ちょうを繋ぎます
そうしたらばその蝶ちょうはひらひらりと
飛び上がりそうして
そうして
どうしたのだろう
そう
菜の花にとまるのでした
菜の花を咲かせながら
ひらひらりと飛んでいくのでした
ね
素敵でしょう
だからぼくは今でも
蝶ちょうの指輪と
待っているのです
春が来るのを。
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グループ"恋の歌"
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