ゆるるん/
ふるる
活断層の裂傷を隠し暮れてゆく列島の国道はしずか
ひび割れてゆく日々の記憶行く手には空色のすべての皮膜
人一人ひとりひとりとひたひたと足音のする干潟はひえて
法面を掘削し終え海苔弁を食うさくさくと法面に座し
改宗を迫られる就職活動日今日は資源回収日
君のタマゴボーロ、僕の卵ぼうろ、誰かの衛星ボーロ
ふろの湯にふらふら入るゆらゆらの肺に入るはゆるるんたましい
前
次
グループ" 短歌"
編
削
Point
(3)