夏至/モリマサ公
 
電球
ゆれながら
あれはさみしかったのかもしれない
ひざを折り曲げて
折り込んで
ボディーからソールが出そうになるのをおさえこんでる


ヘルプミーがやわらかくふくらんでおなかにたまる
はりつめた鮮やかなブルーの糸がのびて
小枝たちも腕をのばしてる
かげがフエルトのようにやわらかくゆれて

ここは国境じゃなくて
おれは自分の国を捨てようとして信仰のためにすすんでいるわけじゃない


あれはどこ?

ボーダーのラインで人がたおれて無音
やらせのテロップが堂々と画面に飛び込んでざわっとなる
いもうとがマスカラをおとしながらチャンネルを変えて
箱ティッシュから
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